笑って泣けるエピソードが満載(80点)
(C)2011映画「毎日かあさん」製作委員会
毎日新聞で好評連載中、
西原理恵子さんの人気コミックの映画化です。
単行本は現在7巻まで発売中。
豪快なサイバラかあさんの
息子や娘を容赦ないツッコミに大笑いしつつ
時折みせるあったかい愛情表現にほのぼのしたり
ジーンとしたり。
笑って泣けるエピソードが満載で
私も大好きで、全巻自宅に揃えてます^^
さてさて、映画の方はというと。
泣いたり笑ったり、怒ったり叫んだり。
どうしようなく落ち込んだり
でも気付けば小さな幸せが周りにいっぱいある。
あたしたちおかあさん
みんな頑張ってるよね!
って心から思える映画でした。
正直、キョンキョンはどう見てもキョンキョンで
サイバラかあさんには見えないし
永瀬正敏との元夫婦競演に目がいってしまうのですが
それはそれ。
キョンキョンの豪快かあさんもまたよし。
理解不能な行動をとる息子をはたいたり
子どもたちやアルコール依存症のダメ夫カモシダに
怒鳴りつけたりするんだけど
どんなことがあってもコドモもオットも
かあさんに戻って行く。
おかあさんのたくましさ、は十分に伝わってくる。
怒りすぎて落ち込んじゃったり
悩みすぎてドツぼにハマっているママさんたちには
ぜひ見て欲しいです。
胸にヒットしたのは
サイバラかあさんのママ友、5人の子供のかあさん
麦田さんの子育て目標
「ひとりも死なせないこと」。
実は子育ての目標って
これぐらいシンプルでいいんじゃないか、と思ったりします。
映画的に欲を言えば
コミックではお馴染みの“ムギちゃん”こと
麦田さん他ママ友やサブキャラがもっと巧く
映画の中で絡んでくるとよかったかな~という気もします。
でも、永瀬正敏演じるカモシダの
ダメ夫ぶりにはぜひご注目。
男の弱さとそれでも憎めない
不器用で本当は純粋なオトコのサガを
十二分に体現しておりました。
それから忘れちゃならない子役のふたり!
不可解極まりない“ザ・男子”なブンジくん
おませな4歳の女子、フミちゃん。
けなげでかわいくって思わずニンマリしちゃいます。
映画は映画。漫画より豪快さは薄まってますが
おかあさんってたくましい、というメッセージは
十分伝わっていたのではないでしょうか。
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最後に。
キャッチコピーがいいですね^^
泣いてるひまがあったら笑おう。
ほんとだなあ。
かあさん業は泣いたり笑ったりほんと忙しい。
でも笑ってる時間、もっともっと増やそう。
かあさんが笑ってたらそれだけで家族は幸せ。
ちなみにコミック最新刊の帯にはこんな言葉が。
笑いで世界が何とかなりますように。
映画を通しておかあさんの笑顔が
もっともっと増えますように。
(上原 千都世)