人間プラス武器という直截な力業に感動!(点数 80点)
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笑って泣けて、感動できる作品が大好きです。人生、捨てたもんじゃないとしみじみ考えさせてくれる作品。
でもね、でもね。
ちょいB級入ってるホラー映画も好きなんですよね。
けして、万人には、うけないだろうけど、ある種のツボにぐりぐりときてしまう作品。
本作もたぶんすべての人に愛されることは難しいかもしれませんが、個人的には、見入っちゃうんですよね。
ぞっとするんだけど、つい、笑うしかないっていう何とも言えない気持ちにさせてくれます。
ときは、第二次世界大戦末期。
ある任務のため、ドイツの占領地区に行ったソ連軍が迷い込んだのは、死体に機械を合成した「武器人間」軍団の製造場所でした。
何が何だかわからないうちに、次々と襲われていく隊員たち。
もう血しぶきは飛ぶし、武器人間たちはものすごい勢いで襲ってくるし、阿鼻叫喚とはこの世界ですよね。死体に、やりをつけたり、頭の代わりにプロペラつけたり、まさにやり放題なんですが、なんか楽しそう。
人間の尊厳とか、どこ行っちゃってるんだろうとか悩む暇もなく、がんがん物語は進んでいきます。
しかもドキュメンタリフィルムの体裁をとっているので、えっらくリアルなんですよね。こんなこと、もしかしたら、本当にあったのかもなんて、納得してしまう自分が怖いです。
予告編のナレーションが、大山のぶ代さまなのも、なんとも。
もしかしたら、トラウマになっちゃうかもしれないけれど、いやな現実をちょっと忘れたい方には、特におすすめかな。
(小泉 浩子)