極秘指令 ドッグ×ドッグ - 佐々木貴之

上映時間は82分と短めだから、気軽に楽しめるB級バイオレンス・サスペンス・アクション(点数 60点)


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オバマ大統領就任で全米が熱狂する中、裏工作を行ってきた政府の極秘機関「ファクトリー」に秘密諜報員エリック(ジョー・アンダーソン)が配属される。そこでは、オメガとアルファの2チームがお互いを監視しながら均衡を保っていた。エリックはオメガの一員に決定するが、ある作戦を遂行できなかったことが原因で全員抹殺の極秘指令が下される。やがて、殺人のプロ11人が壮絶な殺し合いを繰り広げることになる……。

劇中に登場する諜報員たちはタロットカードのコードネームで呼ばれ、個性的なキャラクター設定がなされている。主演のジョー・アンダーソンをはじめ、エレン・バーキン、マギー・Q、ザック・ガリフィナーキス、ヴィング・レイムス、ブランドン・T・ジャクソンら脇を固める役者陣は豪華絢爛とは言い難いが、芸達者揃いであることだけは間違いない。

見せ場はもちろん凄惨を極めた殺し合いであり、格闘シーンに残虐バイオレンス風味を加味した血生臭さが味わえる。ゴルフクラブで叩きつけてメモリークリップで首を引き裂く、テーブルの脚で側頭部を突き刺す、断裁機の刃で背中を何度も斬りつける…といった激痛シーンの数々には圧倒させられるが、様々なオフィス用品を凶器として扱っているのもユニークだ。

ただ、マギー・Qの格闘アクションに期待して観ていると格闘アクションはかなり抑え気味であったため、残念。彼女をもっとうまく使っていれば、もっと面白くなっていたはず。でも、『ハング・オーバー!』シリーズでお馴染みのザック・ガリフィナーキスが持ち前のコメディセンスを匂わせながらもバイオレンスをやってのけるシーンは好印象。

上映時間は82分と短めだから、気軽に楽しめるB級バイオレンス・サスペンス・アクションである。監督のフアド・ミカティは本作で映画監督デビューを飾ったが、もっと腕を磨いて面白い娯楽作品を作って頂きたい!!

佐々木貴之

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