抱きたいカンケイ - 中野 豊

‘セフレ’という棚に置かれたカップルが、牡丹餅(ぼたもち)になるまでを楽しく描く、逆進行形の今時な事情と情事。(点数 60点)


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主人公エマ(ナタリー・ポートマン)は、週80時間も働き詰めのワーカホリックな医師。
ある日、15年前にサマー・キャンプで言い寄ってきたアダム(アシュトン・カッチャー)と偶然再会。
勢いでイタしてしまうも、その時エマがアダムに持ちかけたのは、セックスだけの契約でした。

ハードな仕事の合間を縫って、抱きたい時だけメールで呼び出し、互いの家、車の中、病院のロッカールームや診察台で分刻みのセックスをパートタイマーのようにこなすのです。

この「エロティック・フィットネス」以外は、デートも恋愛感情も一切禁止。
日頃のストレスが発散できる気楽で激しいカンケイに、二人はすぐに夢中になるも、少しずつ気持ちがズレていくのです。
そんなある日、アダムはエマの同僚サム(ベン・ローソン)から「君は便利な一時しのぎ。
将来のパートナーは彼女を幸せにできる僕だ」と言われてしまいます。

「プリウスでのカーセックスは、環境に配慮しているから罪悪感も薄れる?」
この台詞は、エマに好意を持っている同僚サムがプリウスを所有していることから、BMWに乗るアダムを揶揄する友人の言葉です。

本作は台詞からして 下ネタまみれなのに、まったくイヤらしく感じられないのは、ナタリー・ポートマン自身のイメージ・キャラクターからでしょう。
アカデミー賞(R)主演女優賞受賞作の『ブラッ ク・スワン』とは真逆なナタリーが見られます とは配給元パラマウント宣伝部の方がおっしゃっておりましたが、その通り!
湿度のあった『クローサー』のストリッパー役とも随分違います。

脇で最高なのがアダムのお父ちゃん アルヴィンです。
『ワンダとダイヤと優しい奴ら』(1988年)、『デーヴ』(1993年)などで笑わせてくれたケヴィン・クラインがモーレツに可笑しかった。

筆者の年代で 何だかんだ言っても的外れだと思いますので、ヤングな皆さま!楽しんで見てください♪

但し、初デート観賞映画にはオススメはしませんのことよ(笑)。

■2011年 アメリカ映画/上映時間:108分/監督:アイヴァン・ライトマン/出演:ナタリー・ポートマン、アシュトン・カッチャー、ケイリー・エルウィス、ケヴィン・クライン ほか/オフィシャルサイト:
http://www.dakitai-kankei.jp/

中野 豊

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