◆頭を空っぽにしたら号泣できる!?かな・・?(38点)
中高生の間でケータイ小説から人気となり、書籍化、映画化となった本作品。ケータイ小説界においてYoshiの『Deep Love』に次ぐ大ヒット作とのこと。掲示板サイト「ホストラブ」内の掲示板に投稿されていた『忘れられない恋物語』が元になっているらしい。
映画の始まりは、穏やかな極普通の女子高生の日常からスタート。女の子同士、好きな男の子の話で盛り上がっている風景などほのぼのとした感じで映像化されている。若いっていいなぁ。こんなこともあったなぁ。っと懐かしさを感じながら眺めていると・・・。
話は、徐々に主人公:美嘉とヒロの話へ。
二人の掛け合いは、美嘉が忘れた携帯をヒロが拾ったところから始まるが、携帯を拾ったヒロは美嘉の携帯アドレスを勝手に全て消し、さらに自らは名乗りもせず美嘉に電話やメールを始めだす・・・。
こんなこと実際にあったら怖くない!?アドレス勝手に消すってどうなの!?っと一人突っ込みしつつもそんなヒロに魅かれていく美嘉をかわいいなぁっと思いながら鑑賞。(新垣 結衣ちゃんファンにはたまらないと思います。)
そしてお互いに恋に落ちた美嘉とヒロにこんな高校生活ありえるの!?っと思えるほどの苦難の連続が幕を開ける。
ここからは、いじめ・婦女暴行・親の離婚問題・妊娠・流産・ヒロ以外の人との恋、そしてヒロの死・・・とあまりにもめまぐるしい展開に現実離れし始めた感も否めず、ストーリーに入り込めず・・・。
一つ一つの問題がどれも大きく重いもののはずなのに、全てがさらっと流れていくように
完結していく。うすっぺらな内容になってしまっていてとても残念。。
本作一番の見せ所(泣き所)であろうヒロの病(死)についても、あまりに現実離れしていて、親身になれず・・・。末期癌の患者のはずでは??っといろんな疑問が湧いてきてしまうシチュエーション。。
ストーリー以外のことが冷静に気になってしまう今作品。自分がもっと若かったら純粋に泣けたかも知れないが・・・。
当初はノンフィクションを標榜し、「実話」として紹介されていたそうだが、矛盾部分を指摘されて以降は「実話をもとに」に改められ、脚色ということになっているそうだ。これにも納得せざるをえない内容のように感じた。
以下は映画のスートーリーと関係ないですが、美嘉の父親役として出演のしていた「高橋ジョージ」さんに気づいたときは驚きました。
革ジャンにリーゼントのイメージがあまりに強いので、ポロシャツ姿の高橋さんに最初全く気づかず、気づいた時には思わず笑いが!
最初は違和感がありましたが、映画中盤にはちゃんと普通のお父さんに見えました(笑)
(スタッフ古庄)