恋するリベラーチェ - 小泉浩子

マイケル・ダグラスとマット・デイモンの愛は不滅です?(点数 80点)


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リベラーチェをご存じですか?

わたしは、恥ずかしながら知りませんでした。

なんでも、エルヴィス・プレスリーが憧れ、マドンナやレディー・ガガに多大な影響を与えた人なんですって。

その正体は、1950~70年代にかけてラスペガスのショーで大活躍し、「世界が恋したピアニスト」とよばれたエンターテイナー。
ド派手な衣装に身を包み、舞台でフライングまでやったそう。

でも、実は、同姓愛者でそのことを生前、必死に隠していました。

本作は、後に愛人になり、運転手をつとめるスコット・ソーソンとの出会いから始まります。

きらきらの衣装とド派手なメイクでリベラーチェを演じるのは、マイケル・ダグラス。
『ウォール街』のあの彼が、貪欲に愛を求めながらも、苦悩する男を見事に演じきります。

そんなわがままで子供のようなリベラーチェを愛するスコットをこれまた熱演するのは、マット・デイモン。

純粋さ故に愛されたのに、贅沢を覚え、薬におぼれ、変わっていくスコットを熱く表現します。

ばっちりメイクしたふたりが、激しく愛し合い(!)、慈しみあいながらも、ののしりあい、傷つけ合っていくほろ苦いラブストーリーになっています。

痴話げんかの迫力はすさまじく、感動すら覚えちゃいました。

監督は、本作撮影後、長期休暇宣言したソダーバーグ。13年前から企画していたそう。

すべてを手に入れたリベラーチェが、本当に愛した人は、誰なのか。

明らかになるラストは、せつなく、うるうるしてしまいました。

人を愛するのっていいな。見終わったあと、恋がしたくなるかも。

小泉 浩子

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