◆「実に・・おもしろい!実に・・興味深い!」天才物理学者と天才数学者の頭脳戦!!(70点)
月9ですでにお馴染み(?)のガリレオ先生!スクリーンに登場です♪
天才物理学者で容姿端麗!運動神経も良い!そんな男いるだけで罪ですが・・(笑)いらっしゃいました!湯川教授こと変人ガリレオ先生♪己の罪は棚上げで(笑)、今回も天才的頭脳をフル回転!難事件を解決してゆきます!!
さて、今回の事件概要は・・
河川敷で、全裸で顔をつぶされ、手足の指紋も焼かれた男の絞殺死体が発見される!!
捜査上に容疑者として浮上したのは元妻:花岡靖子。
花岡靖子と娘:美里、親子二人は小さいながらもお弁当屋を開業し、幸せな日々を過ごそうとしていた。その矢先・・・典型的な元駄目亭主:富樫が現れた。この男、離婚後も靖子と美里に付きまとい、二人がどこへ逃げても探しては暴力をふるい、お金をせびるのであった。。
動機は充分!
しかし・・二人には【完璧】なアリバイがあったのだった!!
今回も警察の依頼を受け、湯川教授は「物理学の範囲ではない」とお決まりの台詞を吐きつつも・・
容疑者宅の隣人で湯川が唯一天才と認める数学者:石神(堤真一)が事件へ何らかの関与を持っているのでは?という疑念から事件解明へと乗り出す!
劇場版もTVドラマ同様に、冒頭で犯人は明かされており(今回は殺害方法も明かされています)、今回はその犯人の"アリバイ崩し"に焦点を置いた展開となっています。
と遠まわしに申しましたが・・
ずばり!
犯人は、花岡靖子!その【完璧】なアリバイを用意したのが、天才数学者:石神!
そうです!
今回の事件は、【 天才物理学者 VS 天才数学者 】
論理を組み立てて答えを導く数学者と、仮説を立てて実証し答えを導く物理学者。結論に導く過程は違えど、論理的思考は両者ともに同じ。
果たして、論理的天才の頭脳を持つもの同士・・・決着はつくのか!?湯川教授は石神のトリックを見破れるのか!?
私は石神の天才的頭脳、もとい、原作者の東野さんに感服!
よくこんなアリバイトリックが思いつくものだ!!!と、心底驚かされました。
主人公の湯川教授は事件の真相を知る由もないので、気づくはずがないことでも・・事件の真相を冒頭に知ってしまっている私たち(観客)がまんまと引っかかってしまうトリック!見落としてしまっていたところ!!
本編内での石神の緻密なアリバイトリックに加え、観客さえも欺くストーリー展開にダブルショック!
ストーリーが進む中、何とか湯川教授より先に石神のトリックを見破ってやろうなんて様々なパターンを妄想しながら意気込んで観ていましたが・・悔しいですが見事に、騙されましたっ!!
失礼かもしれませんが・・(笑;)
○○サスペンス劇場など・・おおよそ予想がついてしまうような展開ではありません!
2時間もののTVドラマとは雲泥の差。月とすっぽん。いやぁ?すごい!
同じ2時間なのに・・濃厚!濃厚!そして感動・・・。
終盤明らかになる驚愕の事実と堤真一演じる石神の秘めた思い・・花岡靖子の気持ち・・その娘、美里の思い・・
そして、友人の石神の思いに気づいた湯川の思い・・
全てが混ざり合って最後は驚きの中にウルウルっとくる展開です。
まさに見事なストーリー!
原作小説を映画化という場合、要所要所だけを押さえばんばんストーリーが飛ぶものが多いので、イマイチ意味不明・納得がいかない・・登場人物に感情移入できない・・などなど何らかの障害がでる作品が多い中・・今作品は、展開もわかりやすく、特に堤真一の演技力のお陰か、心にもぐいっと引き込まれるものがありました。
原作小説を読んでいたらまた違った感想だったかもしれませんが、今回は、映画だけでも充分に私は楽しめるものだと思いました!
サスペンス、どんでん返し系がお好きな方!お勧めでございます♪
できましたら、東野さん・製作者側のトリックを見破ってみてください!!(笑)
(スタッフ古庄)