偶然に頼りすぎるストーリーはおとぎ話のようで現実味に欠け、感情移入できない(60点)
ピュアな少年を演じさせればピカいちのフレディ・ハイモアの今回の役は、ひたむきな孤児。天賦の音楽の才能を持つ少年エヴァンが、離れ離れになった両親と、音楽を通して奇跡の再会をはたす物語だ。あまりにも偶然に頼りすぎるストーリーはおとぎ話のようで現実味に欠け、感情移入できないのだが、音楽の素晴らしさが欠点をカバーする。特にエヴァンがギターの弦を叩きつけるようにして演奏する場面は、物語のスパイスのように効いていた。
(渡まち子)