◆問題提示型映画(40点)
娯楽映画ではないので、映画予告につられて観にいった場合は、「え・・・?」という感想になるかと思います。(私はなりました・・すみません。。)
題も「大いなる陰謀」っということで、壮大な陰謀渦巻く状況下で人の腹の裏の裏を読むような駆け引きのやり取りが行われるのか!?と、思っていましたが・・全く違いました(汗;)
まじめ(?)な、静か、な映画です。。
この作品は、「戦争」をテーマに、戦争に関わる様々な立場の人々の思い(思惑、苦悩、期待、絶望など)を、3つのシーンが交差するかたちで表現しております・・
1つは、大統領選への人気獲得のため広告がわりのように「戦争」を利用する政治家:トム クルーズと、この陰謀に気づきながらも、確かな証拠をつかめず、最後には上からの圧力も受け、政治家の思惑の手助けをするような記事を書くか、それでもなお真実を伝えるという自分の信念を貫くか、で苦悩するジャーナリストのやり取りが。
現実にもこんなことがあるのでしょうか・・あっているのかもしれませんね。。しかし、真実も知らない、何の力もない一般市民にはどうしようもないよなぁ・・・などとどこか遠い世界のできごと・・自分には関係ないような感覚で観ていると・・
2つ目のシーンへ・・
こちらは、前シーンで思ってしまったことを見透かされたように(汗;)・・どうしようもない社会に対して絶望し、無関心となってしまった若者が、社会に絶望しても諦めてはいけない!人々が無関心になることが一番よくないことなのだ!!と熱心な教授:レッドフォードに説かれる場面に。。
この場面では、学生がいわゆる"口ごたえ"(言い訳かな?)もするのですが、この口ごたえ・・・私自身が考えていたことだったり・・そして、教授によってこの学生は熱心に危険性を指摘される・・まさに自分が指摘されているような感覚。平和ボケした人間には耳・胸が痛いお話で、考えさせられます。
最後に3つ目のシーン・・
ここでは、政治家の陰謀により戦場へと赴いた若い兵士2人が今にも命を奪われようとしているところ。この2人の兵士は、自ら望んで戦場へと赴いているのですが、何故志願してまで兵士になったのか!?過去の映像から明らかになっていきます。
この何故?命をかけてまで・・ここが重要なところだと思います。そして同じ若者でも、育った環境によるのでしょうか・・全く違う意志を持つというところ・・
3つ目のシーンはなんともやるせない・・心が痛い・・そんなシーンでした。
この作品・・問題提示のみで・・結局どうすればいいのか!?といったことは何一つ示されておらず、(あたりまえですか・・汗;)しかも、映画事態何の解決も見せぬまま、いきなり終了!!(思わずホントに終わり!?っと時計を確認してしまいました・・汗;)
何か事件があって解決し、スッキリ♪といった映画ではありません!!もやもやと考えさせられ・・では一体どうすれば!?というと、思いつかず・・・どうどう巡りに陥る方が多いのではないでしょうか。。
「戦争」について・・政治の不透明さについて・・何が真実で何が嘘なのか・・恐らくこの作品の意図は、無関心になって政治を操るもの(権力者?など)にいいように扱われるな!もっと危機感を持て!といことを言いたかったのではないかと思いますが・・いかがでしょうか・・
鑑賞されてご自分の意見を持たれてみてもよろしいかと思います。。
最後にもう一度申し上げますが・・おもしろさは求められない映画ですので、娯楽としては、オススメ致しません。
なんとも感想の表現しずらい作品で、わかりずらい文であったと思いますが・・すみません(涙)ご参考までに・・ご容赦下さいませ(汗)
(スタッフ古庄)