ワイルド・スピード MAX - 佐々木貴之

◆シリーズのファンなら絶対必見だ(75点)

 人気カー・アクション『ワイルド・スピード』のシリーズ第四弾。今回はヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカー、ミシェル・ロドリゲス、ジョーダナ・ブリュースターといった第一弾のメンバーが再集結した。これはシリーズのファンにとってはたまらなく嬉しいことだろう。この四人に加えて第三弾に出演した中国系俳優サン・カンが前作と同じ役名で出演。監督は第三弾を手懸けたジャスティン・リン。

 トレイラー強奪事件の容疑者として指名手配され、ロスから逃亡したスゴ腕ドライバーのドミニク(ヴィン・ディーゼル)は恋人レティ(ミシェル・ロドリゲス)らとともに南米ドミニカで輸送車強奪をやらかしていた。捜査の手が自身に迫っていることを知ったドミニクはレティの前から姿を消し、パナマに潜伏するが、ここでロスに住む妹ミア(ジョーダナ・ブリュースター)からショッキングな出来事を知らされる。これにマジギレしたドミニクはある人物を復讐するべくロスに戻る。一方、FBI捜査官ブライアン(ポール・ウォーカー)は凶悪なドラッグ組織を追跡しており、ドミニクが国境を越えたことも知っていた。ある日、ドミニクとブライアンは偶然に出くわし、八年ぶりの再会となるが、お互いに狙っているターゲットが同じだということでともに行動することとなるが……。

 冒頭から迫力満点のド派手なアクションが用意されている。それは、ドミニクたちのタンクローリー襲撃シーンである。手の込んだやり口に興味をそそられ、続いてタンクローリー爆破炎上に連続横転、ドミニクの車がタンクローリーの下をすり抜けるという荒唐無稽丸出しのアクションに度肝を抜かされ、初っ端から楽しませてくれる。その後はブライアンがドラッグ組織のチンピラを追跡する模様をスピーディーかつテンポ良く描き、続いてドミニクが代行屋を痛めつけるバイオレンス描写が観られる。これらもまた面白さを十分に味わえる。そして、見せ場であるカーアクションが展開される。組織のボスであるブラガが主催するストリート・レースにドミニクとブライアンが出場する。一般車が走る公道でチューンナップされた四台の車が壮絶なバトルを繰り広げる。とにかくスピード感とデンジャラスを存分に満喫でき、おまけにクラッシュや横転といったカー・アクションのお約束事シーンも観られ、迫力満点で最高に面白いシーンに仕上がっている。他にも銃撃、爆破、乱闘といったツボを押さえたアクションが観られ、とことん楽しませてくれる。そして、クライマックスのトンネル内、砂漠を舞台にしたカーアクションへと突入し、ここで本作の面白さがMAXに達する。この娯楽性を高めるべく徹底された見せ場の連続は、最高の一言に尽きるのだ。

 カー・アクションに次ぐシリーズの魅力とも言えるのが、ヒップホップのナイスなサウンドに合わせてレース場やクラブで、美女たちが酒瓶片手に適度な色気を振り撒いてノリノリ状態といったB系若者文化の描写だ。これがまたスタイリッシュな雰囲気を醸し出しており、さらにワルどもが跋扈しているということもあってアウトロー的な魅力も感じさせる。これに関しては、クラブに通うヤンチャなB系ボーイ&ガールにとっては共感できて興味深いことだろう。そうでない方でも若者たちのノリの良さやセクシー美女に酔いしれて良い気分になってしまうだろう。

 とにかくシリーズのファンなら絶対必見だ!! 第一弾メンバーの再集結とカーアクションに大注目だ!!

佐々木貴之

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