やっぱり夢を追いかけたくなる!(点数 85点)
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夢は叶えるためにあります。
基本は、そう信じたいのだけれど、ちょっと疑ってしまうのが大人というもの。
完全には、疑いたくないかも。
そんな方にオススメの作品です。
アダルト映画界のヒットメーカーとして知られる映画監督・ジョンウ(ユン・ゲサン)は、普通の映画をとりたいと切望しているのに社長がとらせてくれません。
両親には映画をやめて転職しろとあおられるし、不満を持ちつつも福利厚生の整った会社をやめる決心がつかず、悶々としています。
ところが、ある日、元国民的子役・ウンス(コ・ジュニ)と同居する羽目になって……。
釜山フィルムコミッション・シナリオ大賞作品で、監督の映画への愛が、みっちり詰まった作品です。
愛ゆえに、映画のパロディは山盛りだし、ちょっとのぞいてみたいアダルト映画の撮影現場が舞台になっていて、そそられるラブコメディになっています。
ジョンウが仲間たちに後押しされ、娯楽映画監督の夢への第一歩を踏み出すあたりは、盛り上がりまくり。
待望の映画デビューとなった2PMkのチャンソンがドジな後輩を演じ、ジョンウの頼りになる仲間としてオ・ジョンセやチョ・ダルファンらが、脇を固めています。
友情、愛情、夢。
そんなものがたっぷりこめられた青春映画です。
笑って泣けるという一粒で二度おいしい作品です。
ラストはさわやかで、「夢は思い続ければ、きっと叶う」と再認識させてくれるハズ。
ちょっときれい事かもしれないけれど、現実はいろいろ楽しくないこともあるのだから、映画では思いっきり、楽しみたい。
そんな方にもオススメです。
(小泉 浩子)