ラブド・ワンズ - 佐々木貴之

悪趣味系最低映画ファンを存分に楽しませてくれる(点数 60点)


(C)2009 SCREEN AUSTRALIA, FILM VICTORIA, FILMFEST LIMITED AND AMBIENCE CONCEPT PTY LIMITED

悪趣味系残酷バイオレンス・ホラー作品がオーストラリアより送り込まれてきた。監督は数々のCMを手懸けてきたショーン・バーンであり、本作で商業用長編映画デビューを果たした。

オーストラリアの小さな町で暮らすイケメン高校生ブレント(ゼイヴィア・サミュエル)は、高校生活最後のイベントであるプロム・パーティーを控えていた。
そこで、内気で冴えない同級生ローラ(ロビン・マクリーヴィー)から誘われたブレントは彼女がいることからこれを断る。その後、ブレントはローラのオヤジ(ジョン・ブランプトン)に襲撃された上に拉致監禁される。
タキシードに着替えさせられ、椅子に縛り付けられたブレントはローラとオヤジ、ロボトミー手術を施された廃人同様の義母と4人で恐怖のプロム・パーティーを始めることになった……。

この手の作品なら、キレイな美女が餌食になるのが当然。だが、そこをイケメン兄さんが餌食、キレイでもなければブサイクでもないルックスのオネェがオヤジに協力してもらいながら徹底的に痛めつけるという展開がユニークであると同時に新趣向だと言える。

とにかくロビン・マクリーヴィー扮するローラの狂気ぶりに観る者は驚愕させられっぱなしになること間違いなし。ブレントの足の甲にナイフを突き刺すことに始まり、上半身を裸にしたブレントの胸部にフォークでハート型のキズを刻み込み、挙句の果てには電動ドリルで額に穴を開けてロボトミー手術を施そうとする。そんな血生臭くて痛々し過ぎる残虐・グロテスク・ゴア描写を徹底的に描ききっていることに関しては、悪趣味最低映画ファンなら見事と納得できるだろうが、フツーの方ならその衝撃的な描写の数々に目を覆いながら絶叫してしまうだろう。また、これらの残虐行為をやってのけるローラは笑みを浮かべながらやってのけるのだから、狂気がさらに醸し出されるのである。

ローラは昔から好きな男子をそのようなやり口で痛めつけていたのだが、それこそが彼女なりの愛情表現なのであった。そして、彼らが用済みになればロボトミー手術を施して地下室にポイし、モンスター化した彼らを飼いならしているのだ。そんなモンスター化した彼らのカニバリズムぶりも観られるため、本作の悪趣味レベルもさらにアップし、悪趣味系最低映画ファンを存分に楽しませてくれるのだ。

狂気とサディスティックぶりを遺憾なく発揮させたマクリーヴィー。次は、彼女が野郎どもに徹底的にやり込まれる作品を観てみたいものだ!!本作ではとことんやってのけてくれたのだから、次はズタボロにされてみてもいいかも?!

佐々木貴之

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