ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 - 佐々木貴之

◆ヒロインのリスベットのルックスは一度観たら忘れられないほど強烈(75点)

 世界中で大ベストセラーとなったスティーグ・ラーソン原作「ミレニアム」三部作の第一部を、ニールス・アルデン・オプレヴ監督が映像化した153分の力作。

 ある大物実業家の違法行為を暴露したことによって名誉毀損罪を言い渡され、ピンチに陥った月刊誌「ミレニアム」発行責任者のジャーナリスト・ミカエル(マイケル・ニクヴィスト)。そんな彼に目をつけた大企業の前会長ヘンリック(スヴェン=ベルティル・タウベ)が、四十年前の少女失踪事件の調査を依頼する。ミカエルは警備会社の調査員で天才的ハッカーの女リスベット(ノオミ・ラパス)とタッグを組んでこの事件の真相を追うが……。

 まず、何よりもスゴ過ぎるのはヒロインのリスベットのルックスだ。とにかく一度観たら忘れられないほど強烈なのである。耳はピアスが多めであるが、鼻にも付けている。しかも、よく見かけがちなモノではない!! これだけでもかなりの驚愕モノだが、さらに黒い革ジャンに身を包んでいてパンク系のファッション、というよりもゴスロリ女と言った方が手っ取り早いような感じ!! 不機嫌そうな表情からは反社会的なアウトロー丸出し。服を脱いだら背中にドラゴン・タトゥーがビッチリと掘り込まれており、首筋や足首にもタトゥーが!! そんなハードコアなルックスの彼女は24歳で小柄、しかも貧乳!!

 スゴいのはルックスだけではない。ハッカーとしての腕前は一流であり、どんな個人情報であろうと意図も簡単に引き出してしまうのである。

 最も印象深い見所と言えば、何と言ってもリスベットがある中年男から酷い暴行を喰らうシーンだ。そのやり口はもちろん極悪非道であるが、これがサディスティック丸出し。女性が観ると無性に腹立たしいこと間違いなしだと言えるが、男性が観ても同じように思えることだろう。アウトロー的なリスベットはやられてただ泣き寝入りするような女ではない。しっかりと復讐を遂げてくれるのである。しかも、倍返しで屈辱を味わわせる。これがなかなかハードなため、目と脳に焼き付いて忘れ去ることができなくなるほどだ。この復讐劇、ヘンに感心させられてしまった。

 あくまでも眼目は本格的なミステリードラマであり、謎解きが用意されていたりといった面白さがしっかりと堪能できる一方で猟奇的殺人事件の残酷な痛々しさ、大ピンチに陥るミカエル、アクション映画風の追跡劇を魅せつけたりとストーリーが進展するにつれて段々面白くなってくる。原作未読の方でも問題なしだ!!

 とにかくリスベットのルックスと活躍だけでも観る価値大だと言いたいほどだ。第二、三弾は既に撮影済みであり、ハリウッドでのリメイクもほぼ決定しているとのこと。続編でもリスベットの活躍ぶりとストーリーや内容の面白さに期待したい。

佐々木貴之

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