ポッパーさんとペンギンファミリー - テイラー章子

ペンギン騒ぎで ばらばらだった家族が すべて丸く収まって 子供向けの映画として、成功している。(点数 75点)

アメリカの子供向けコメデイ映画「ポッパーさんとペンギンファミリー」原題「MR.POPPER”S PENGUINS」を観た。
1938年に リチャードとフロレンス アドウォーターによって書かれた 児童文学を映画化したものだ。

監督:マック ウォーター
キャスト
ポッパーさん   :ジム キャリー
妻アマンダ    :カルラ グジーノ
レストランオーナー:アンジェラ ラズべリー
秘書ピピ     :オフェリア ロビボンド
娘ジェミー    :マデリン カロル
息子ビリー    :マクスウェル ペリーコットン
http://www.popperspenguins.com/main.html

【ネタバレ注意】

ストーリーは
ポッパーさんのお父さんは冒険家だった。
いつも冒険に出かけていて留守だけど、未知の国から通信機を通して 息子に冒険の話を聞かせてくれた。
ポッパーさんの部屋は お父さんから送られてきた世界中の珍しい秘宝でいっぱいだ。そんなお父さんは 冒険に行ったまま帰ってこなかった。
いまや、ポッパーさんはニューヨークで不動産業をしている大金持ち。
世界中を冒険して、旅に出たまま帰らなかった父親の影響で 顧客に土地や家を売るというより、夢を売ることに重点を置いていた。
しかし大きな夢を見ながら、仕事をしていて、妻にあいそをつかされて、別居されてしまった。
小学生の息子ビリーと、ジュニアスクールに通う むずかしい年頃の、娘ジェイミーが居る。

ある日、子供の頃に音信を絶ったままの父親から 遺産を相続することになった。
ブルックリンの高級アパートに住むポッパーさんのところに届いた遺産の小包みを開けてみると 凍ったペンギンが入っていた
。飾り物かと思ってみたら、何と本物のペンギンだった。
おまけに いたずらなペンギンで、留守中に 風呂場いっぱいを氷水で満たして アパート中に洪水を起こしてくれる。
ポッパーさんは仕事が忙しい。反抗期の娘が訪ねてくるし、息子は誕生日の贈物を期待して来る。
混乱のうちに 後続の小包みが届いて 中には5匹のペンギンがいた。ポッパーさんの行くところ行くところ 6匹のペンギンがついてきて 彼の仕事も家庭も振り回されて、、、。
というお話。

喜劇役者としてのジム キャリーのおとくい一人舞台だ。
いくつになっても年をとらないキャリーとペンギンの組み合わせのおかしさに 引かれて観にいった。
とてもまともな妻、優秀な秘書、反抗期の娘が ペンギンに振り回されるポッパーさん以上に ポッパーさんに振り回される様子がおかしい。
CGをたくさん使っているだろうが、ペンギンたちが列を作って ニューヨークの街中を歩き回ったり、博物館の廊下を流れる水とともに滑り降りたり、セントラルパークを横切ったりする。歩く姿が愛らしい。

GUGGENHEIN博物館は 超近代的な美しい建物で階段がなく らせん状のゆるやかな坂で、階上まで上がれるように設計されているが、この建物全部を使って 華やかなパーテイーが行われている。
そこにポッパーさんを追ってペンギンたちが入り込み、氷と飲み物のトレイを倒した拍子に 最上階から流れる水とともに 下まで滑り降りる姿が素晴らしくて、笑える。
アパートで、留守番するうちに、テレビで チャールズ チャップリンの白黒映画を、自分たちの仲間だと思って ペンギンたちが興味深く眺めるところも笑える。
ニューヨークの真冬、アパートの窓とバルコニーを全開して、床に氷と雪で覆い 雪の上にシュラフに包まって寝るジム キャリーの姿も良い。

コメデイーだが、母親が他の男とデイトする姿に、傷ついている子供達の柔らかな心と、ポッパーさんの子供心が、マッチして、ほろりとさせられる。
また 父親に贈られたペンギンを契機に、ポッパーさんが一番自分でやりたかったことをすることになった。
よかった、よかった。
ペンギン騒ぎで ばらばらだった家族が すべて丸く収まって 子供向けの映画として、成功している。

テイラー 章子

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