ボーン・レガシー - 樺沢 紫苑

我々は会社や組織の駒じゃない (点数 80点)


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最近、映画本の執筆もあり旧作のDVDはかなりの本数を見ていますが、劇場に足を運んでいなかったので、気分転換にエンタメ色の強い作品を見よう、ということで『ボーン・レガシー』を見てきました。

想像以上によかった。
いわゆるジェット・コースター・ムービーで、
ファーストシーンから、手に汗握るシーンの連続で、
最後まで突っ走ってくれます。

『ボーン・レガシー』の予告編というのは、
とてもよくできていると思いました。

それは、予告編から想像されるストーリー展開と
全く違ったストーリーが展開するからです。
良い意味で期待や予想を裏切ってくれます。

CIAの極秘計画「トレッドストーン作戦」によって生み出された
最強のスパイ、ジェイソン・ボーン。

同計画によって生み出されていたもう一人のスパイ、
アーロン・クロスを主人公として、スピン・オフのような
ストーリーが展開していきます。

ジェイソン・ボーンもアーロン・クロスも、
組織に命を捧げて、一生懸命に組織に尽くしてきたにも関わらず、
不要になると簡単に抹殺命令が出されてしまうという。
組織の捨石というか、捨て駒。非常に酷な話です。

この映画を多くの人は現実とはかけ離れたフィクションと
見るでしょうが、これは私たちが住む現実の社会そのものでは
ないでしょうか。

毎日、残業して、休日出勤して会社のために尽くしても、
会社の経営が悪くなった瞬間にリストラされる。
 
あるいは、身を粉にして働いても、うつ病になれば、
あっけなく会社から切り捨てられるという。

ボーンやクロスは、実は、明日の私たちかもしれないのです。

ボーンやクロスは、最強の戦士。自分ひとりで生き残る術を
身につけていましたが、多くの企業戦士は、会社から放り出されると、
手に職もなく、再就職もままならない人が多いはず。

私たちができることは、組織を過大に信用せず、
自分で自分の身を守る、会社から放り出されていも生きていける
たくましさを身につけていくことではないのか・・・と。

我々は会社や組織の駒じゃない!

でも、自分で考え、自分で行動する力を身につけておかないと、
いつまでたっても「駒」のままでいるしかないのかもしれません。

樺沢 紫苑

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