ホームランが聞こえた夏 - 福本次郎

韓国の高校野球に対する考え方が非常に興味深かった。(点数 50点)


(C)2011 CJ Entertainment Inc. All Rights Reserved

戦う相手に同情される、それはスポーツマンにとって最も屈辱的なこ
と。いくら実力差があっても、全力を出すという最低限の礼儀すら示
されないのは侮辱以外の何物でもない。ろう学校の生徒で結成された
高校野球チーム、もちろん声による連携はなく、サインとアイコンタ
クトで意思疎通を図る。だが、ほとんどの選手は当然ながらコミュニ
ケーションが下手で自分のプレーで精いっぱい、バックを信じられな
い投手の一人相撲で滅多打ちにされたたあと、手抜きをされるのだ。

【ネタバレ注意】

韓国野球界の元スター・サンナムはろう学校野球部の監督を引き受け
る。やる気はあるが気力・体力に劣る選手たちは練習試合で強豪校に
大敗。サンナムは全国大会を目指すため彼らを徹底的に鍛えあげる。

木製バット、白いスパイク、左利きのキャッチャー、20~60番台まで
ある背番号、関係者以外の客がいないスタジアム、審判のジャッジに
抗議する選手etc…。そもそも野球部がある高校が国内に50校余りしか
なく、予選なしで全国大会に出場できるが、その分少数精鋭でろう学
校では1勝するのも厳しいレベル。しかも韓国の高校球児はプロ意識が
植え付けられているのか、勝利に対して貪欲だ。もはや風物詩となっ
た夏の甲子園とはほど遠い、韓国の高校野球に対する考え方が非常に
興味深かった。

ただ、海でトレーニングするシーンは納得いかない。海水につかると
グローブやボールは使い物にならなくなるはずだが。。。

福本次郎

【おすすめサイト】