迫力のドキュメンタリー(75点)
感動的なバック・ステージものにして迫力のドキュメンタリーだ。舞台や映画になった傑作「コーラスライン」の再演が決定、そのオーディションに集まるダンサーたちの姿をカメラが追う。8ヶ月に渡るオーディション、不安と希望が交錯するダンサーたちの心情、初演時の貴重なフィルムも登場する構成は、ドラマ以上にドラマチック。日本人ダンサーも登場し頑張る姿を見せてくれる。歌や踊りが一流なのは言うまでもないが、選ぶ側も選ばれる側も真剣勝負で火花を散らす様が素晴らしい。米国エンタメ界に底力がある理由がはっきりと分かる。記録映画で泣いてしまったのは久しぶりだ。
(渡まち子)