まるで自分が海中にいるような気分(55点)
© 2007 Film Finance Corporation Australia Limited, 3DAP Japan LLC, Shadowfire Entertainment Pty Limited, Jour de Fete LLC and Newcastle Pictures Pty Limited
オーストラリア発の青春物語は、みずみずしいサーフィン映画。厳しい現実に中でも、サーフィンへの情熱、恋、友情と、懸命に生きる主人公を描く。物語は青春映画のセオリーの範疇を出ず、展開もありきたり。だがそれがかえってサーフィン場面の美しさを際立たせた。特に水中撮影でとらえた波の様子は大迫力で、まるで自分が海中にいるような気分。ラストは意外な瞬間で終るが、勝敗よりもサーフィンそのものを楽しもうという思いが伝わってくる。
(渡まち子)
サーフボードを体の一部のように操り、スピードとスリルのなかに自分たちの存在意義を確かめる。それは退屈な日常から切り離された一瞬の高揚感、大人になるまでに残されたわずかな時間を惜しむかのように彼らは海へと向かう。(40点)
© 2007 Film Finance Corporation Australia Limited, 3DAP Japan LLC, Shadowfire Entertainment Pty Limited, Jour de Fete LLC and Newcastle Pictures Pty Limited
海中と海面を自在に行き来するカメラがとらえる、水と戯れ波を切り裂く若者たち。サーフボードを体の一部のように操り、スピードとスリルのなかに自分たちの存在意義を確かめる。それは退屈な日常から切り離された一瞬の高揚感、大人になるまでに残されたわずかな時間を惜しむかのように彼らは海へと向かう。しかし、大会出場を目指す少年の成長を通じてサーフィンの楽しさを伝えようとする姿勢は理解できるのだが、相変わらず身近な人の死で挫折から立ち直るというステレオタイプを踏襲してしまっている。
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(福本次郎)