ブラッディ・バレンタイン3D - 岡本太陽

あのB級カナダ産ホラーの名作が3Dで蘇る!(35点)

ブラッディ・バレンタイン3D

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 ジョージ・ミハルカの『血のバレンタイン』、それはカルト的人気を誇る81年公開、スティーブン・ミラー原作のカナダのB級ホラー映画だ。現在ありとあらゆる名作をリメイクしているハリウッドだが、このB級映画もその餌食となり3D映画として新しく製作された。そのホラー映画の3D作品『ブラッディ・バレンタイン3D(原題:MY BLOODY VALENTINE 3D)』はわたしたちに新感覚を提供する、、、はずなのだが…。

 10前、炭坑の街ハーモニーで惨劇が起きた。バレンタイン・デーの2月14日、炭坑場のボスの息子トム・ハニガー(ジェンセン・アクレス)がトンネルで作業中に事故を起こし5人の死者を出す。その事故の唯一の生存者であるハリー・ウォーデンは昏睡状態に陥る。しかし、1年後のバレンタイン・デーにハリー・ウォーデンは目覚め、多くの街の住人を惨殺する。トムもウォーデンの犠牲になりかけるが、間一髪の所で助かる。そして、10年後ハーモニーを去っていたトムが街に戻ると共に、悪夢が再び街を襲う。

 本作の監督を務めるのは多くのウェス・クレイヴン作に携わったパトリック・ルシエだ。ミハルカ作にも登場したキャラクター、サラ(ジェイミー・キング)やアクセル(カー・スミス)らも本作に登場するが、ルシエは81年の作品とは所々違う自由な発想で『ブラッディ・バレンタイン』を作り上げた。ストーリーはその他のリメイクホラーと同じで頭を抱えたくなるかもしれないが、オリジナルを観た人は違いを楽しめるだろう。

 『ブラッディ・バレンタイン』は3D眼鏡を掛けて観るホラーで、3D技術が恐怖を倍増させるというのが売りだが、結局はそれほど3Dにした意味が感じられないのが残念。こちらに凶器や血が飛んで来るなりすれば遊園地のアトラクション並みの楽しさを与える事が出来るだろうが、3D でなければいけないシーンも特になく、新感覚という程の感覚は味わう事が出来ない。ジョン・カーペンター監督作『ザ・フォッグ』や『ニューヨーク 1997』に出演したトム・アトキンスが引退した保安官役で登場するのがなかなか嬉しいが。

岡本太陽

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