ストーリーがかなり手抜き(45点)
動物に服を着せるべからず!という項目を動物愛護法に加えてほしいと、本気で思っている私としては、このセレブ犬の格好はどうにも許せないのだが、それはさておき。ビバリーヒルズで贅沢に暮らしていたチワワ犬クロエが旅行先のメキシコで迷子、誘拐、サバイバルと大冒険を繰り広げながら成長する。いつもスキのない脚本で勝負してくるディズニーにしては、ストーリーがかなり手抜き。犬のクロエと飼い主の姪レイチェルは成長するが、肝心の飼い主には何の変化もない。所詮飼い犬のクロエの生活は変わらないだろう。物語に不満があるが、犬たちの表情は、驚くほど愛くるしく真剣そのもの。トラウマを抱え傷ついた元警察犬のシェパードの哀愁の表情にグッときた。チワワの大集会の場面は圧巻。チワワは世界最小の犬種ながら、性格は大胆で勇敢なのだ。
(渡まち子)