パーフェクト・ゲッタウェイ - 佐々木貴之

◆サスペンス・スリラーならではの薄気味悪さ(75点)

 新婚旅行でハワイにやって来たクリフ(スティーヴ・ザーン)とシドニー(ミラ・ジョヴォヴィッチ)。二人はトレッキングで美しいビーチを目指そうとする。だが、この辺でカップル殺人事件の犯人が潜んでいることを知る。その後、ニック(ティモシー・オリファント)とジーナ(キエレ・サンチェス)のカップルと出会い、一緒に行動する。クリフとシドニーはこの二人の前に出会ったケイル(クリス・ヘムズワース)とクレオ(マーリー・シェルトン)のカップルを疑い始めるが、その後はニックとジーナをも疑い始めるが……。

 デヴィッド・トゥーヒーが監督、脚本を手懸けたサスペンス・スリラー・アクション作品。舞台であるハワイ(撮影の殆どはプエルトリコ。後はCGで合成されたとの事)の美しくスケールの大きな景観を存分に堪能できるのが良きポイントの一つであり、観る者を観光気分にさせてくれる。

 クリフとシドニーがニックとジーナと行動を共にするようになってからは、サスペンス・スリラーならではの薄気味悪さを醸し出して観る者をさらに惹きつける。ケイルとクレオも怪しげだが、ニックとジーナも段々怪しく描かれてくる。犯人はどちらのカップルなのか? が気掛かりとなってくる。

 中盤を過ぎたあたりからサスペンス・スリラーがアクションへと変化し、テンポの良い描写と痛々しいバイオレンスで面白さが一気にヒートアップする。決してド派手なアクションではないが、ハワイの島がスケールの大きな作品のように感じさせ、見応えは十分だ。

 そして、最後には衝撃的なクライマックスが待ち受けており、観る者を驚かせると同時に「そうだったのか!!」と納得させる。

 ロケーション、練りに練り上げられたストーリー、ラストに向けての急ピッチな展開が魅力的な傑作だと言いたい。

佐々木貴之

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