パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉 - 福本次郎

3Dの奥行きと飛び出す映像に、“映画は大スクリーンで楽しむもの”であると、あらためて思う。(点数 60点)


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血沸き肉躍るようなテーマ曲と共に帰ってきた海と冒険と女を愛する
ヒーローは、期待にたがわず今回も大暴れ。巧みな交渉術で相手から
譲歩と好条件を引き出していく。ロンドンでの大捕り物に始まり海賊
船での魔術、人魚の襲撃、そして宣教師の恋……物語は息つく間もな
いテンポで疾走、アクションにつぐアクションは圧倒的な情報量で見
る者に思考停止状態をもたらす。3Dの奥行きと飛び出す映像に、“映
画は大スクリーンで楽しむもの”であると、あらためて思う。

永遠の若さをもたらす生命の泉を探すジャックは元恋人のアンジェリ
カと再会、彼女の父、海賊・黒ひげの船に乗って航海に出る。同じこ
ろジャックのライバル・バルボッサも生命の泉に向かって出帆する。

島に着いた黒ひげたちは儀式に必要な人魚の涙を手に入れるために、
歌で人魚をおびき寄せる。人を海に引きずり込み食い殺すと言われる
人魚は、はじめは魅力的な姿で近寄り、隙を見て鋭いきばをむき出し
にして襲い掛かってくる。彼女たちの憎悪に満ちた表情と、海面をジ
ャンプしては粘着縄で海賊たちを絡め取り海を真っ赤な血に染める残
虐さは、人魚の概念を覆すほど強烈なインパクトだ。

ただ、バルボッサには黒ひげへの復讐、アンジェリカには父の命を救
う明確な目的があったのに、肝心のジャックに泉探しの動機が感じら
れないのはなぜ? まあ、命がけのスリルこそがジャックが求めてい
る“生きがい”なのは理解できるが。。。

福本次郎

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