バーン・アフター・リーディング - スタッフ古庄

◆複雑すぎる人間関係(60点)

 絡まった糸のような事件を解き明かしていくのではなく、絡まっていく様を楽しむコメディサスペンス。

 アル中でCIAをクビになり、目下暴露本を執筆中のオズボーン・コックス(ジョン・マルヴィッチ)。オズボーンの嫁で神経質な女医ケイティ(ティルダ・スウィントン)。ケイティと不倫中の財務省連邦保安官のハリー・ファラー(ジョージ・クルーニー)。全身整形しか頭にない、現在婚活中の40歳、リンダ・リツキ(フランシス・マクドーマンド)。リンダの同僚、スポーツジムインストラクターで筋肉バカのチャド・フェルドハイマー(ブラッド・ピット)。

 不倫に離婚、全身整形に婚活、出会い系サイトにアル中、っと現時代を映したような問題・思惑を抱えるキャラの濃い3人におバカ(ブラピ)が加わって、それぞれの行動が、本人達の気付かぬ間に絶妙なタイミングで影響し合い、CIAやロシア大使館まで巻き込むややっこしいっ(怒)!!事件になっていく!

 ん?ん!発想はすばらしいっ!!ストーリーはよく出来てると思うんですが・・・。

 そんなに、おおおっ!!っと驚く結末でもなく・・バカウケするわけでもなく・・なんとコメントしていいものか・・何を書こうかと困るほど内容が薄い・・(汗;) 記憶に残らない・・(汗;)

 唯一、感情として残っているのは、どのキャラにもちょいとイラっとさせられて、観ていてあまり気持ちのいいものではなかった。ということ・・・。特に整形願望女リンダには最後までイライラさせられてしまった。。

 しかも、このイラつきがラストの笑えるか冷めるかの絶妙なオチで、私を笑えない側へ押しやってしまった・・・気がする(笑;)

 途中途中も、台詞の間の取り方であったり、笑いを取るための細かい(下手すると気付かないかも)心遣いが見受けられた。が!!逆にここまでしてくれているのに笑えない私がおかしいのか!?っと心配になる程で・・・場内のお客さんの様子を伺ってしまったぐらいだ・・・。(高校生くらいの女の子達だけがキャッキャ言ってましたケド・・)

 映画自体のラストも残念すぎる結果だったけど、CMを観るに思いっきり笑わせてくれるものだと期待していたぶん、私の感想も残念な結果だった。。

 豪華キャストだったし、期待しすぎてしまったのかもしれませんね。。。

 しかし、ブラピの満面の笑み!!ここだけはよかった!! 今回はほぼ脇役のブラピでしたが、ハジケ飛んだ役もさすが!違和感なくこなしていらっしゃいました♪ そして、このブラピの満面の笑みで気分が最高潮に達した、次の瞬間!!

 コーエン兄弟のすごさを見る!!!  

 ※ここが一番の見せ場だと思うので詳しくはお話できませんが(汗;)

 ここだけは認めます!!!

 ジェットコースターの一番後ろに座り、(前が見えませんから)心の準備もないままにいきなり急降下!!というときの気分に似ているかも!?(笑;)

 コーエン兄弟の作品は、この他に有名どころで言うと、「ノーカントリー」「バーバー」といったところでしょうか?

 各作品とも非常に作りこまれていて、考えさせられるところもあり、特に「ノーカントリー」は第80回アカデミー賞において、作品、監督、脚色、助演男優の4部門で受賞していますし、一言、「面白い!」だけではとても表現しきれない作品ですが、今作もジャンルは違えど、共通して"理不尽な暴力"による何とも言えぬ"後味の悪さ"があります。

 どうも私は、コーエン兄弟とは波長が合わないようで・・私事でホント、申し訳ないのですが(涙)、何と言いますか・・苦手・・なタイプですので、『60点』とさせて頂いておりますが・・(汗) 好きな方には好きな作品ではないかな?っと思いますので、よろしければどうぞ!

スタッフ古庄

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