少女の特殊能力があまりにも取ってつけたようで絶句(40点)
壮大なネタのわりには、あっさりと90分で終わる近未来SFアクション。傭兵のトーロップが依頼された仕事は、特殊な能力を持つ少女をNYへ運ぶこと。危険な旅の果てに待つのは人類の未来を揺るがす陰謀だった。東欧、アジア、極北、NYとあっという間に旅してしまうが、着いた先に待つのはチャチな信仰宗教集団のような悪者では、がっかりしてしまう。さらに少女の特殊能力があまりにも取ってつけたようで絶句。スーパーコンピューターに処女懐妊ときては思わず「はぁ?」だ。一見ワルだが本当は心優しいマッチョマン。ヴィン・ディーゼルは永遠にこういうキャラを演じ続ける俳優である。飽きないのだろうかと余計な心配をしてしまいそうだ。名女優のランプリングが顔を見せるが、実はこの人は仕事を選ばないので要注意である。
(渡まち子)