バトルヒート - 小梶勝男

ドルフ・ラングレンとトニー・ジャーという夢の組み合わせ。B級作品だがアクションはしっかりと見せてくれる(点数 60点)


(C)SC FILMS THAILAND CO., LTD 2014

もっタイない! ドルフ・ラングレンとトニー・ジャーが共演しているのである。
しかも、両雄が戦う場面もある。「バトルヒート」という地味なタイトルではなく、「マッハ!VS人間核弾頭」とか、ド派手なタイトルにするべきだろう。
宣伝文句も「ムエタイVS極真!史上最強はどっちだ!」くらいにして欲しい。
もちろん、2人は戦うけれども結局バディとなるのだが。

 
人身売買組織を牛耳るマフィアの親分ドラゴビッチ(ロン・パールマン)を追う2人の警官。
一人はバンコクの刑事トニー(ジャー)で、もう一人はアメリカの刑事ニック(ラングレン)。
2人は別々に捜査を続けていたが、ニックがドラゴビッチの息子を撃ち殺してしまう。
ドラゴビッチはその報復として、ニックの妻と娘を殺す。
復讐の鬼となり、法を逸脱してもドラゴビッチを倒そうとするニック。
それを止めようとするトニー。
 
そして、ニックとトニー、すなわち、ラングレンとジャーが戦うのである。
ジャーはいつもの重力を無視したようなトリッキーなムエタイ・アクションを存分に見せてくれる。
対するラングレンはさすがに年のせいか、体のキレはない(若いころもキレがなかったような気もするが)。
それでも、あれだけのガタイだし、迫力はある。後ろ回し蹴りなどもちゃんと見せてくれる。
2人の対決は思った以上にスイングしていた。
なかなかのものだった。
 
ジャッキーがいつも役名もジャッキーだったように、トニー・ジャーの役名もトニー。
しかし、役名と俳優名が同じというのはスターの証拠なので、悪いことではない。
いつもほとんど裸で象に乗っているイメージがあるジャーだが、この作品では珍しくスーツを着ている場面があり、ベッドシーンにも挑戦している。
英語もしゃべっている。かなり欧米化したジャーを見ることができる。
 
バイクで逃げるニックをトニーが走って追う場面がすごい。
障害物だらけのバンコクの街を、トニーはまるで獣のように、様々な障害を驚異の身体能力で避けながら、猛スピードで走る。
その体のキレは素晴らしい。
 
「キル・ビルvol.2」の幻の出演者(出演場面がすべてカットされたらしい)、マイケル・J・ホワイト(ホワイトという名前だが黒人だ)とジャーとの戦いも見応えがあった。
全体的に、アクションのレベルは相当に高いのである。
ラングレンの動きがにぶいのは仕方ないとして、B級映画としては十分楽しめた。
エカチャイ・ウアクロンタム監督の演出は手堅くて悪くない。
 
そして、映画はアジアの人身売買を意外に真面目に取り扱っている。
製作もラングレンだが、人身売買の事実を知って映画を作ろうと思ったという。
フィリピンで買春していた元中学校長にはぜひ見てほしい作品だ。

小梶勝男

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