トランスフォーマー/リベンジ - 岡本太陽

◆ある意味凄いが、もう滅茶苦茶なロボット映画(30点)

 いくつものミサイルが空を飛び、無数の爆弾があちこちで爆発。マイケル・ベイ監督は巨大ロボットが地球上で戦闘を繰り広げる中で無理矢理に友情、恋愛、家族愛を描く。予算2億ドルを掛けた超大作『トランスフォーマー/リベンジ(原題:TRANSFORMERS: REVENGE OF THE FALLEN)』は馬鹿を通り越した滅茶苦茶な映画だ。それから前作でも同じだったが、ロボットの動きが速過ぎて、彼らの見た目が良く分からない上、カメラの動きも速過ぎて、スクリーン上で一体何が起こっているのか把握しにくいのはどうにかならないのだろうか。目を鍛えれば良い?

 物語は 2007年の第一作目から2年後の設定。米政府はオートボッツと共に世界中にいるディセプティコンを倒すNESTを組織しているが、政府内にその存在に異議を唱えるものが出現。その頃、シャイア・ラブーフ扮する主人公サム・ウィトウィッキーは大学進学を控え、両親(ケヴィン・ダン&ジュリー・ホワイト)やガールフレンドのミカエラ(ミーガン・フォックス)のいるミッション・シティを離れ準備をしていた。そんな時、彼は自分の古い服の中に入っていたメガトロンを倒したキューブの破片を偶然発見する。そしてそれに触れた事から彼の新たな戦いが始まってしまうのだった…。

 サムは高校時代オタクっぽい少年で、性根は変えられず大学でもオタク達に会う。しかし、ルームメイトのレオ(ラモン・ロドリゲス)に会うなり攻撃態勢に入るというマッチョな面も見せるが、こんなすぐ喧嘩をおっ始めるオタクは存在しないだろう。なんともリアリティのない一幕である。また、サムとレオの部屋にはマイケル・ベイ監督作の『バッド・ボーイズ?』のポスターがデカデカと張ってあり、そのベイ氏のさり気なくない心意気が実に嫌らしい。

 またこのマイケル・ベイ最新作でひと際男子を喜ばせるのが前作よりもセクシー度がアップしているミーガン・フォックスだ。ミカエラの職業は整備士。かなり無茶な設定だが、肌の露出の甚だしい作業着(おそらく)で働いているらしく、特にキャミソールにジー短パンでバイクに股がっているという彼女の本作での初登場シーンは不適切だが素晴らしい。その後もディセプティコン達に襲われる等して危ない目に遭っても彼女の長い付けまつ毛は決して落ちず、常に完璧な状態をキープしているという努力を彼女に垣間みる事が出来るだろう。

 トランスフォーマーは乗り物やその他の電化製品等に変身出来るロボット達で、そのコンセプトが面白いはずなのだが、本作では途中で人間に変身出来るロボットが登場する。ターミネーター? しかも、こいつの登場シーンはほんの一瞬。こんなものを登場させたら物語のコンセプト自体も変わってしまうのでは? ディセプティコンが米大統領に変身して何かとんでもない事をする事だって可能になるはずだ。この映画は本当にナンセンス、ナンセンス。

岡本太陽

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