チーム・バチスタの栄光 - スタッフ古庄

◆阿部さん最高!!(70点)

 「このミステリーがすごい!」大賞受賞作で、現役の医師でもある海堂 尊(かいどう たける)氏の小説"チーム・バチスタの栄光"が映画化。

 映画化前に本屋さんのオススメコーナーにずらっと並んでいたこの作品。題や表紙だけみると、非常にシリアスな話で、"白い巨塔"とまではいかなくとも、"ブラックジャックによろしく"や"医龍"のような内容なのだろうかと早速本を購入、映画鑑賞前に読んでしまっていた。

 しかし!読んでびっくり観てビックリ・・いい具合に小説も映画も(同じ内容・結末ですが)予想を裏切ってくれました!

 小説はともかく、ミステリーなのにストーリー(結末)がわかってしまっていた状態で映画を観たので、映画版は面白いと思えないかもしれないと心配していだが、そんな心配は全くいらなかった!!

 むしろ、私は映画の方が好きかもしれません♪

 "チーム・バチスタ"というのは、重度の心疾患患者の心臓移植(バチスタ手術:拡張型心筋症の手術法の一つ)を専門に行う天才医師集団のこと。

 難易度が高く、高度な技術を必要とするこのバチスタ手術を26例連続して成功させてきた医師集団なのだが、27例目から立て続けに原因不明の連続術死が発生する!

 この連続術死、単なる偶然か、医療過誤死か、それとも・・殺人か・・・

 病院長の命を受け、"のほほん"とした万年講師の田口(竹内 結子)と、厚生労働省:医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室長(要するに、医療過誤がなかったのか調査する人。命名が長いっ!!)の"変人"役人白鳥(阿部 寛)が術死の原因究明に乗り出す!

 作者が現役の医師ということもあり、医療の専門知識を見事に駆使した『謎解き』は、もちろん面白い!

 しかしそれ以上に私は、登場人物間のやり取りがおかしくて!おかしくて!!もともと濃いキャラクターがさらに"変人":白鳥と交わることで織り成す掛け合い(?)は、思わず「アハッ!」「クッ!」「ッッ!」っと声がもれる面白さ!(場内も度々笑いがおきてました♪)

 小説でももちろん登場人物のキャラクター設定はなされているのですが、恐らく映像となって"見えた"ことで面白さが倍増したのだと思います♪

 各登場人物の配役もばっちり!!田口は、小説では男ですが、竹内 結子さんが演じていても全く違和感無く、小説でも女性でよかったのでは?と思ってしまう程。それだけ演技が上手いってことでしょうか(笑)

 白鳥も、阿部 寛さんで間違いありません!!「トリック」の上田教授が好きな人は間違いなく気に入るキャラクターだと思います。阿部さん最高!いい味だしてます♪

 映画は原作をなかなか超えられないと聞きますし、私もそうだと思ってきましたが、この作品は素直に面白かったですよ!

 そして・・この映画は単に面白いだけに終わらず、現在の医療現場の実態が垣間見えることでこういったミステリーが現実にも起こりうる怖さをも感じさせられる作品でした。

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