白塗りで昭和の香りがする(?)ジョニデを笑いつつも、実は純なラブストーリーに、心ときめく、かも。(点数 85点)
(C)2012 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED
美形な役者は、なぜ、若いうちからみな、演技派に走って、美貌を台無しにしちゃうのでしょうか?
いい年して、顔だけってのも淋しいけれど、もうちょっとかっこいい姿を見せてくれても、いいんじゃないかな? としみじみ思います。
男女問わず美形好きなわたしとしては、ときにブラピとジョニデに対して、痛感しています。
この作品なんて、白塗りよ、白塗り! 元の顔、よくわからないくらいっ!
1770年。
膨大な資産と権力をうけついだバーナバス(ジョニー・デップ)は、根っからのプレイボーイで、やり放題の人生を謳歌していました。
ところが、ジョゼット(ベラ・ヒースコート)と恋に落ちたため、関係のあった召使いのアンジェリーク(エヴァ・グリーン)をあっさりと捨ててしまいます。
魔女だったアンジェリークは、彼をヴァンパイアに変えた上、生き埋めにしてしまいますが、なんと200年後に、彼は、ちゃっかり、蘇ってしまって……。
ティムバートンとジョニー・デップが、再び、がっちりとタッグを組んだ作品です。
1966年から71年に全米で放映されたテレビシリーズのリメイクなのですが、どことなく漂う「昭和の香り」がたまりません。
白塗りのジョニー・デップのぶっ飛びつつも、マイウェイな生き方もたまらないし、ふられた腹いせに彼を吸血鬼にした上、200年も生き埋めにした魔女・アンジェリークも極悪非道で自分勝手なんだけど、女子の心のツボを押しまくり。
悪行しまくりでも、やっぱり彼を愛してるのね。
彼の子孫役のミッシェル・ファイファーもクロエ・モレッツも、いい味出してるんです。
これは、一人のヴァンパイアと彼をとりまき女たちのお話です。
ある意味、ピュアなラブストーリー(笑)。
愛することって何だろう? どこまで束縛しても許されるのかな?
永遠の命題が笑いながら、楽しめますよ。
恋人同士で観に行ったら、愛が、さらに深まるかも?
でも、やっぱり、死ぬほど美形なジョニデがみたいですぅ(涙)!
(小泉 浩子)