スリーピング タイト 白肌の美女の異常な夜 - 佐々木貴之

最後まで観る者を引きつけるドラマ展開(点数 70点)


(C)2011 MIENTRAS DUERMES, A.I.E./CASTELAO PICTURES, S.L.

『REC/レック』シリーズの監督(1&2作目のみ)として注目を集めたジャウマ・バラゲロ監督が手懸けたエロティック・スリラー作品。

バルセロナのマンションで住み込み管理人として勤務するセサル(ルイス・トサル)は、毎夜のように住人のクララ(マルタ・エトゥラ)の忍び込んではベッドの下に潜み込みながら彼女の帰宅を待ち、彼女が寝静まるや、薬をかがせて昏睡状態にさせてその身体を弄んでいた。そんなセサルの行動は、日々エスカレートしていくのであったが……。

住人には親切に振舞い、病気で寝たきりの母親の看病をする一見良い人そうなセサルは、実は不器用な生き方で、心は鬱屈している。人の幸せそうな姿を見るとブチ壊したくなるという歪んだ心が彼を異常な行動へと駆り立てる。そのターゲットとなるのがクララだ。

見所は、セサルのクララに対する仕打ちのエスカレートぶりだ。化粧品に薬物を混入し、これを使用したクララが肌荒れに悩む。続いて、ゴキブリの卵を部屋のあらゆるところに仕込んだ結果としてゴキブリが湧きまくる。特にゴキブリ軍団のシーンはドン引きするだろう…。しかも、クララが指で潰してしまっているシーンなんて気持ち悪さのレベルを一気にヒートアップさせてしまっている。

中盤を過ぎたあたりから、クララの彼氏が現れ、コイツがドラマをさらに盛り上げてくれる。セサルがいつも通りにベッドの下に潜ってクララの帰宅を待つと、なんと彼氏連れ!しかも、2人はセックスまでやってしまう。そんな夜が明けてから、セサルは隙を狙って部屋から逃げ出そうとするが、彼氏にバレてしまい、不法侵入者扱いされるが、クララに「ゴキブリ大量発生の件で部屋を消毒してもらった上にいつもお世話になっているから」とフォローしてもらってセーフだったが、部屋に薬品やマスクが残されていたことから、彼氏が「また虫が発生したから消毒してくれ」とセサルをクララ宅に招待し、鬼の形相でセサルに掴みかかって厳しく追及する。だが、そこでゴキブリ大量発生シーンに続くグロテスクかつ残虐なシーンが待ちうけ、観る者をさらに震撼させる。

セサル、クララ、クララの彼氏以外にも個性的なキャラクターが登場する。中でも、マンションの住人である中学生くらいの女子の存在も面白さを発揮している。セサルがクララ宅に侵入していることを知っており、口止め料としてセサルからお金を頂戴している。そんな彼女も、ある一件でセサルを怒らせてしまい、危険な目に晒されるハメに。

度が過ぎる異常な行動の果てに待ち受けるセサルの運命は?!最後まで観る者を引きつけるドラマ展開を堪能しよう!

佐々木貴之

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