インターネットの功罪を正しく理解していない者たちに警鐘を鳴らす作品。(点数 60点)
(C)2013 Fever Productions, LLC.
皮膚をつなぎ合わせたかのような肉仮面をかぶった殺人鬼は、スマイルマークのような表情からスマイリーと呼ばれている。
そんなスマイリーは、若者の間で大人気の「かくれんぼチャット」で「笑いのために」と3回タイプするとチャット相手の背後に突如現れて惨殺するとのこと。
この都市伝説に興味を抱いた女子大生アシュリーらが試しにスマイリーを出没させた結果、トンデモない恐怖を目の当たりにする…。
スマイリーはナイフ片手に罪のない人のノドをかっ切り、胸部を突き刺す。
そんな残虐行為をニコニコ顔で平然とやらかすのでマジで恐ろしい!
高3の頃に母親を自殺で亡くしたショックから鬱を患っているアシュリーは、スマイリーの恐怖を目の当たりにしてからは不安と恐怖に駆られっぱなし。
睡眠中もスマイリーに襲撃される悪夢を見て激しくうなされるほどだから、精神的ダメージはかなり大きい。
ポロシー、カウンセラー、教授、警官に相談するもまったくアテにならず、トコトン追いつめられた彼女はついに…。
「犯人が誰なのか?!」ということは途中で予想がつくが、クライマックスは後味の悪さが残る。
YouTubeで予告編再生回数が驚異的な記録をアクセスするほど世界中で話題を呼んだ本作は、インターネットの功罪を正しく理解していない者たちに警鐘を鳴らす作品なのである。
(佐々木貴之)