スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師 - スタッフ古庄

◆ジョニーファンにはおいしい映画かもしれません(笑)(56点)

 この作品は、私の大好きな「シザー・ハンズ」をはじめ、「スリーピー・ホロウ」「チャリーとチョコレート工場」などなどジョニー・デップ&ティム・バートン監督の話題のタック作第6弾だ!

 本作は、ブロードウェイの巨匠スティーヴン・ソンドハイムのミュージカルを映画化したもの。ミュージカルが実は苦手だったが、ジョニー・デップの本格的な歌声が披露されるということで、期待して見に行った!

 が、しかし・・・?

 もちろん映画も8割、9割は歌っていた。ジョニー・デップの力強い歌声と(変なメイクだけど)アップの映像を登場人物が少ないのでほぼ2時間充分に堪能できる。ジョニーファンにはおいしい映画かもしれません(笑)

 視覚的な刺激が強烈だったせいもあってか、あまりミュージカルっぽく感じず、苦手な私でも映画として楽しめました。

 話はミュージカルだからなのか・・・?実にわかりやすい。

 美しい妻にかわいい娘を持ち幸せ絶頂の生活から一変、陰謀により無実の罪で投獄され、さらにその首謀者に妻子を奪われた男:バーカー(ジョニー・デップ)の復讐劇だ。

 バーカーはひたすらに復讐のことだけを考え、始めは自分を落としめた人物のみへの復讐に燃えていたが、次第にその有り余る憎悪は罪のないものへも向けられていく。。「人は何かしらの罪を犯して生きているものだ!だから皆死んで当然!」っと・・髭剃りに来た男の首を歌いながらばっさばっさと切っていく(汗;)首から血がブシュー!!の連続。。悪魔の理髪師スウィーニー・トッド"の誕生だ。

 その大量の死体を、スウィーニー理髪店の1Fでパイ屋を営むラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)がミンチ肉にしミートパイを作る(恐)それを人々はおいしいおいしいと食べ、店は大繁盛!個人的にはスウィーニーよりもラベットの方がよっぽど恐ろしいと思う・・・

 想像するとおえ?っ!!っとなりそうな内容&映像が盛りだくさんのこの映画。上映前にホットドック買うのはおススメしません(笑;)

 しかしどんなに強烈な内容も、歌でストーリーが展開しているせいか、不思議と強烈さが抑えられている。それに伴ってか、ドキドキするところや盛り上がるところもあまりなく、たんたんとそのまま音楽(歌)にのって流れるようにいつの間にか終盤まで・・・。

 さらに不思議なことには、復讐劇なのでもちろん面白いはずがないのだが、なぜかクスっとなる箇所が存在する事。それは映像(ラベットの妄想映像などはおもしろい)であったりバーカーとラベットが歌う歌詞(職種によって人肉の味が違うよね?♪のような歌詞)であったり。ブラックユーモアというのでしょうか。そういうものがたっぷり。なんとも不思議な感覚になる映画だった。

 "マザーグースの詩"や"本当は怖い童話の話"などが好きな人は楽しめると思います。

 そして(ある意味)衝撃のラストは・・・製作者のメッセージは非常にわかりやすく伝わってきますが、ええ!?これで終わっちゃうの!?っとなんだか不完全燃焼。はっきり言って後味の悪い映画です。

スタッフ古庄

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