少女たちの友情のみずみずしさにうっとり! エル・ファニングが可愛すぎますっ! (点数 90点)
(C)BRITISH FILM INSTITUTE AND APB FILMS LTD 2012
エル・ファニングを知っていますか?
言わずと知れた元祖美少女・ダコタ・ファニングの妹です。姉のダコタは、ショートカットの似合う美少女でしたが、エルはロングヘアの似合う美少女。
かわいらしさだけでなく、色気もあるけれど、あくまでもさわやか系で、男性だけでなく、女性からも愛される万人向けの美少女なのです。
そんな彼女と本作で幼なじみを演じるのは、アリス・イングラート。コリン・イングラート監督とジェーン・カンピオン監督を両親に持つバリバリのサラブレッド。
このふたりの少女の共演が、心にしみる作品になっています。
冷戦時代に突入した1960年代のロンドン。
ジンジャー(エル・ファニング)とローザ(アリス・イングラート)は、同じ病院のお隣同士のベッドで生まれ、幼なじみとしてずっと一緒に育ちました。
ヘアスタイルもファッションも同じふたりは、親のように欲求不満な家庭生活だけは送りたくないと、ヒッチハイクをしたり、男の子と遊んだり、たばこやアルコールを試し、青春時代を謳歌していました。
しかし、ジンジャーが、自由奔放なローザについていこうとムリをしても、なかなかうまくいきません。
ふたりの間に少しずつ、溝ができはじめていきますが……。
いつも一緒だったはずなのに、考え方は少しずつ変わっていく。大好きなのに、いつまでも一緒にはいられない。
成長するということは、いつまでも同じ場所に留まってはいられないということです。
さらに、ローザのある行動がジンジャーとの仲を徹底的に壊します。
そのことを赦すことができるのか?
少女から、大人になり、ありのままを受け入れようとするジンジャー。
彼女の姿に共感して、ウルウルしてしまう方も多いハズ。
大好きな友達と少女時代を過ごし、いつしか疎遠になってしまった。
そんな経験がある女性は、懐かしさとほんの少しの心の苦さを感じてしまうかも。
本作を見終わったあと、久々に懐かしい友達に連絡をしたくなっちゃいますよ、きっと。
(小泉 浩子)