◆ヴァンサンが服を脱いだときに観られるメタボ腹も印象的(70点)
伝説的なフレンチ・ギャング=ジャック・メスリーヌの生涯を描いた二部作の完結編。
今回はフランスに戻ったジャック(ヴァンサン・カッセル)が銀行強盗と脱獄を重ねた相変わらずの社会の敵No.1から壮絶な人生の閉幕までを描く。
第一弾同様にかつてのフレンチ・ギャング映画らしい残忍バイオレンスや銃撃戦、カークラッシュ、パトカー爆破炎上といったアクションシーンが面白い。中でも、元警官の新聞記者をボコボコにするリンチ制裁シーンはかなり痛々しいため、強烈なインパクトを与えてくれる。
ヴァンサン・カッセルは役作りのために体重を20キロも増量させたのである。そんなヴァンサンが服を脱いだときに観られるメタボ腹も印象的だ。
(佐々木貴之)