前半は予想外の展開の連続にわくわくさせられる。(点数 50点)
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銃口を向けられても表情一つ変えないお尋ね者、カネと暴力で住民を
支配する家畜業者、白人とは微妙な緊張関係にあるインディアン。荒
野にポツンと残された小さな町で繰り広げられる小競り合いと撃ち合
いは、全盛期の西部劇をしのぐエネルギーとスタイルを備えている。
そしてエイリアンが現れた時、さまざまな思いを抱えた人間たちは憎
しみや禍根を忘れ、力を合わせて闘おうとする。
【ネタバレ注意】
荒野で目覚めたジェイクは酒場でトラブルに巻き込まれ逮捕されるが、
移送の途中、町がUFOの襲撃を受け住人が連れ去られる。町のボス・
ダラーハイドは自警団を組織し、撃墜されたエイリアンの後を追う。
はずれない腕輪、戻らない記憶、だが圧倒的な格闘能力と射撃の腕を
持っている。このジェイクは何者なのかという興味は物語の新たな進
化を予感させる。そこにいかにも権力に憑りつかれた雰囲気を漂わせ
たダラーハイドと、謎の美女・エラまで絡み、前半は予想外の展開の
連続にわくわくさせられる。さらに、地球に来た目的が人類との友好
ではないのが明白な凶悪な外見をしたエイリアンを登場させ、当時の
人々はどんな戦術をとるのか関心を引かれた。
共通の外敵を作って内部のもめ事を忘れさせ一致団結させるのは、権
力者の常套手段。この作品を見ていると、米国はまだ懲りずに“民主
主義の敵”を探している気がする。それがエイリアンのような侵略者
なら理解できるが。。。
(福本次郎)