カウボーイ&エイリアン - 樺沢 紫苑

 西部劇ファンにはかなり楽しめる作品になっています。(点数 80点)


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 『カウボーイ&エイリアン』、予告編を見るかぎり、よくあるB級映画と思いましたが、予想以上におもしろくてビックリしました。

 カウボーイとエイリアンというキワモノ的組み合わせでありながら、西部劇の部分が非常に精緻に作られているのです。

 これはもう、本格西部劇と言っていい。
 敵はエイリアンですけど(笑)。

 バーでのて乱闘、捜索隊を結成しての敵の捜索、インディアンとの遭遇、駅馬車強盗、ならず者集団といった、いかにも西部劇に出てきそうなシュチエーションがテンコ盛りになっていて、西部劇好きにはたまりません。

 西部劇らしい街並み。あるいは荒野の風景など、ディテールにもかなりこだわって西部劇をしています。
 
 でも、敵はエイリアン。
 このミスマッチが、奇妙なおもしろさを誘います。

「父親探し」の物語が基本にあって、キリスト教なテーマも色濃く盛り込まれるなど、単なるエンタメでは終わらない深さもあります。
 良い意味で期待を裏切ってくれた作品です。

 ダニエル・クレイグ役のアウトローが、アウトローを貫き通すのもいいし、悪役として登場する(!?)ハリソン・フォードも良い味を出しています。

 西部劇を見たことがない若者が見ておもしろいかどうかはわかりませんが、西部劇の好きな映画人がこだわりをもって作ったことが、ヒシヒシと伝わってくる。
 
 西部劇ファンにはかなり楽しめる作品になっています。

樺沢 紫苑

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