ま序盤から迫力満点の凄まじい大爆撃が味わえ、アクション映画ファンをとことん楽しませてくれる。(点数 75点)
(C)2012 Barney’s Christmas, Inc.
シルヴェスター・スタローンを筆頭に新旧アクションスターが大集結したアクション映画の第二弾。
監督は、前作のスタローンに代わってサイモン・ウェストがメガホンを取った。
キャストはスタローンをはじめ、ジェイソン・ステイサム、ジェット・リー、ドルフ・ラングレン、テリー・クルーズ、ランディ・クートゥアというお馴染みのメンバーに加え、新たに若手新メンバーのリアム・ヘムズワース、紅一点のユー・ナン、敵役のジャン=クロード・ヴァン・ダム&スコット・アドキンス、そして、チャック・ノリスが参戦。
さらに、前作ではカメオ出演のチョイ役だったブルース・ウィリス、アーノルド・シュワルツェネッガーが本格的に参戦。
まさに、“オールアクションスター感謝祭”という顔ぶれだ。
軍用銃のエキスパートであるバーニー(シルヴェスター・スタローン)率いる傭兵部隊エクスペンダブルズは、CIAのチャーチ(ブルース・ウィリス)が持ち込んだミッションを引き受ける。
それは、東欧バルカン山脈に墜落した輸送機に積載されていたデータボックスを回収するというものであった。だが、任務完了直前にヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)率いる武装集団が現れ、ボックスを奪われた上に仲間であるビリー(リアム・ヘムズワース)を殺害されてしまう。
ヴィランたちがボックスに収められたデータから旧ソ連軍の埋蔵プルトニウムを発見し、他国に売却しようとしていることを知ったエクスペンダブルズの面々は、ビリーの仇を討つためにヴィラン一味に激闘を挑む……というお話。
序盤から迫力満点の凄まじい大爆撃が味わえ、アクション映画ファンをとことん楽しませてくれる。
中盤では、バーニー、マギー(ユー・ナン)、ガンナー(ドルフ・ラングレン)、ヘイル(テリー・クルーズ)、トール(ランディ・クートゥア)がマシンガンを乱射しまくる大勢の敵を相手に応戦するが、そこで一匹狼ブッカー(チャック・ノリス)が応援ヨロシクとマシンガンをブッ放し、あっと言う間に敵連中を全滅させる。
最後は、国際空港を舞台にエクスペンダブルズのメンバーにチャーチ&トレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)も加勢し、ヴィラン一味との最終決戦となるが、スタローンを真ん中に、シュワさん、ウィリス、ステイサム、ラングレン、クルーズ、クートゥア、ナンが横一列に並んで豪快に銃をブッ放すシーンは圧巻だが、ジェット・リーが序盤でフェードアウトしてしまったことがアクション映画ファンにとっては少々残念だ。
前作を超越した物量アクションも良いが、クライマックスでは身体を張った肉弾戦もしっかりと用意されている。
まずは、ステイサム扮するクリスマスとスコット・アドキンス扮するトレンチ一味ナンバー2であるヘクターの新世代アクションスター対決で、ステイサムは相変わらずキレ味バツグンの格闘センスを発揮している。
メインイベントは、ベテランであるスタローンとヴァン・ダムの一騎打ち。
スタローンが『ロッキー』シリーズで培ったボクシング仕込みのパンチ連打をヴァン・ダムの腹に叩き込めば、ヴァン・ダムも必殺技であるマーシャルアーツ仕込みの華麗なる回し蹴りを炸裂させる。
格闘自慢の2組のバトルは見応え十分でよろしいが、同じく格闘自慢のラングレン(極真空手出身)とクートゥア(UFC世界ライト級&世界ヘビー級チャンピオン)の格闘アクションをしっかりと描いていればもっと楽しめただろう。
アクションだけでなく、大イビキをかいて爆睡するラングレン、『ターミネーター』シリーズでお馴染みのキメ台詞を言い放ったシュワさんに対してツッコミをかますウィリスといった笑えるシーンも好印象で忘れ難い。
ニコラス・ケイジの参戦が決定している第3弾は、アクションシーンの更なる強化とアクションスターの顔ぶれに期待大だ!
個人的には、ヴィン・ディーゼルとザ・ロックことドウェイン・ジョンソンに出演してほしい…。
(佐々木貴之)