ウォーター・ホース - スタッフ古庄

◆マンネリ展開に・・・夢を見れなくなった自分も悲しい。(40点)

 本作品「ウォーター・ホース」は、日本では「ネッシー」の愛称で親しまれている(笑?)ネス湖の未確認生物UMAを、伝説の生物の感動秘話として描いたもの。

 現実世界で長年、ネッシー論争の争点であった「外科医の写真」(みなさん一度は見たことがあると思います)に隠れた裏の秘話ということで、ちょっと期待して映画館へ。

 しかし、物語は実にオーソドックス。戦争で父親を亡くした孤独な少年:アンガスがある時ネス湖で卵を拾う。それが何と孵化するのだ!(ネッシーの誕生♪)アンガスは、孵化した不思議な生き物をクルーソーと名づけ、バスタブで密かに育て始める。(懸命にかくまいながら育てるアンガスのドタバタ模様は、くすっと笑いがもれる箇所あり♪)

 そして隠し切れないほど大きくなったクルーソーをアンガスは大人達の好奇の目から守るためネス湖に返す決意をするのだが・・・

 っと大人達の好奇の目から"友人"を守り、本来いるべき場所へ返してあげるという設定は懐かしの名作「E.T.」を思わせるような内容。"ET"が"ネッシー"に"ETが帰っていく場所:宇宙"が"海"に変わっただけのような・・・はっきり言って新鮮みのない内容だ。未確認生物"ネッシー"のTV特番の方がよほど興味をそそられ面白い。ロマン(!?)さえ感じるかも(笑)

 さらにこのクルーソー、アンガスと友情を育む間もないのでは?と思うほど(笑;)あまりにもあっさりと大きくなってしまうので、(友情を育む期間:思い出が少なすぎて)今作のキャッチプレーズ?「父親を亡くした孤独な少年アンガスと生まれたときから一人ぼっちのクルーソーの感動の友情秘話!」という前置きにしては、"友情"が薄ーく感じられて映画終盤もほんのりとした感動はあるものの心にぐっとくる程のものは、なかった。残念だー。

 またこのほんのりとした感動もCGによる手助けが大きいようにも感じらた。クルーソーの表情がすごくリアルで悲しげな瞳やしぐさを見ていると物語がどうであれ、(クルーソーが言葉を発しないからこその切なさも含めて)誰しも悲しく、切なくなるのはないだろうか。。

 そう、この作品はとにかくCGはすごかった!

 クルーソーの表情や皮膚の質感もさることながら、水中を猛スピードで泳ぎ回る映像はすごい迫力、躍動感で水面を飛び跳ねたときの水の動きや水しぶき、泡の動きなどなど細部に至るまで完璧!本物の生物が本物の水中を泳ぎ回っているかのようだ!

 そして自分も一緒にクルーソーに乗って水中を泳ぎまわっているような感覚になれる楽しい映像だった♪

 本作は、ある程度、心が大人になってしまった人(笑)にはストーリーは楽しめないかもしれませんが、水中を猛スピードで泳ぐ映像は、まるで新しい遊園地の遊具に乗っているような(CGのすごさ)楽しさですので、この感覚を味わってみたい方には映画館(巨大スクリーン)での鑑賞をオススメします♪

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