悪趣味最低映画の歴史に新たなるページを刻み込む(点数 60点)
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デジタルアーティストとしても活躍するアレックス・シャンドン監督による英国製悪趣味変態残酷映画。
学校放火犯ティム(ジェームズ・バロウズ)、ピッキング犯ゼブ(テリー・ヘイウッド)、荒くれ者ドワイト(クリス・ウォーラー)、無口な女サム(ナディーン・ローズ・マルケリン)の4人の少年犯罪者は社会奉仕活動として保護観察官ケイト(ジョー・ハートリー)&ジェフ(ジェームズ・ドハティ)に引率されて辿り着いたのは、なぜかカーナビには存在しない村で、かつては炭鉱の街として栄え、精神・神経障害者の隔離施設があったと言われているが、今では異常者たちが集う巣窟と化していた。
そんな異常者たちに追われる身となった一行は、次々と捕らえられ、村人たちが興じる残虐殺戮ショーの餌食になってしまう……というお話。
斧で頭や顔面を叩き割って大流血、車で轢き殺して人体グチャグチャ、チェーンソーで片脚切断、ショットガンで頭部をフッ飛ばす…といった血みどろ残酷ハードバイオレンスを存分に堪能でき、この手の作品が好きでたまらないという方にとっては問題なく楽しめるが、そうでない方にとっては相当な覚悟をして観てもらいたい。
それほど強烈でショッキングなシーンが満載なのである。
この手の作品が好きな方でも、劇中で繰り広げられるハードな描写には目を背けたくなるし、グロのレベルもかなり高すぎるため、ついつい気分が悪くなってしまうだろう。
この手の作品のファンである私も観ていて胸焼けしたほどだ。
見せ場は残虐殺戮ショーである。顔面馬蹄スタンプショーでの頭部崩壊、汚物を腹がパンパンに膨れ上がるまで飲まされた結果として両目玉が吹っ飛んで腹が破裂といった過激過ぎる描写は、良心のカケラが一切ない非人道的な行為であることは一目瞭然であり、観る者の脳裏に焼きついてしまうほどインパクトがドギツ過ぎる。
数々のアブノーマルな描写に彩られた本作は、悪趣味最低映画の歴史に新たなるページを刻み込んだのだ。
興味本位で観たいという方、くれぐれも万全な体調で覚悟しておくように!
(佐々木貴之)