◆とにかく最終作が待ち遠しい(70点)
リュック・べッソン監督の実写と3DCGアニメを融合させた三部作の第二部。
かつて、ミニモイの国をピンチから救った少年アーサー(フレディ・ハイモア)は王女セレニアや友人ベタニッシュと再会できる満月の日を楽しみに待っていた。そんな折、アーサーのもとに「助けて!」と記された米粒が届く。アーサーはミニモイの国へ舞い戻り、魔王マルタザールとのラストバトルの火蓋が切って落とされるが……。
今回は、ミニモイ国の大都会に相当する“パラダイス通り”が初登場。これが実社会の都会の夜のネオン街以上にカラフルであり、ミニモイ国の繁華街、美しき夜の歓楽街という感じなのである。本作の魅力の大部分を占めていると言っても良いほどだ。
子供向けファンタジーでもある本作。子供ウケする昆虫を乗り物化させたりといった前作以上の創意工夫がなされている。また、冒頭で観られる『地獄の黙示録』にオマージュを捧げたシーンもユニークであり、「ワルキューレの騎行」をそのまま使用している点もユニークでナイスだ!!
それにしても、あまりにも唐突なラストシーンはいかがなものかと思えてやまない。これに関しては、もう少し工夫をすれば最高のラストシーンを用意できたことだろう。
とにかく最終作が待ち遠しい。
(佐々木貴之)