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なにも考えずに笑い飛ばすギャグアクション映画（70点）

　インターネット上で公開されていたアニメが原作のコメディアクション。

　主人公は、アフロヘアにロンドンブーツと言う、ファンキーな黒人。彼が、アメリカを支配する、白人至上主義者たちの秘密結社と戦うという、ハチャメチャなストーリーのギャグ映画である。

　スケベで、アホなことばかりいっている主人公だが、冒頭のドライビングシーンで360度ターンをきっちり決めるあたり、シビれるカッコ良さである。このシーンで、彼は一気に観客の心を掴み取る。

　そこから先は、くだらないギャグやパロディのオンパレードだが、アクションシーンには結構金がかかってそうなのが、また笑える。CGもワイヤーワークも使い、なかなか本格的なものを作っている。

　演じているのが現役のコメディアンなので、芸達者。こうしたキャラはお手の物である。笑いもアクションもバッチリ。70年代の音楽や黒人文化、ファッションも味わえる。とても楽しい映画だ。エンドロールの最後まで笑わせてくれるサービス精神に、きっと満足出来るだろう。

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（前田有一）