全編をビートルズの名曲で構成する贅沢さ(70点)
ミュージカルが苦手な人もこんな風に歌がドラマに溶け込んでいれば大丈夫。60年代、リバプール出身の青年ジュードは、父を探して渡った米国でルーシーと恋に落ちる。既成の曲だけを使うジュークボックス・ミュージカルだが、全編をビートルズの名曲で構成する贅沢さ。しかも、その曲をそう使うか?!という驚きに満ちている。ジュリー・テイモアのシュールなセンス炸裂だ。字幕のおかげで歌詞を堪能できるが、ビートルズの曲がいかに現代とリンクするかがよく分かる。ナース姿のサルマ・ハエックがセクシーで可愛い。
(渡まち子)