どうしても触れたくない - 中野 豊

BL(ボーイズラブ)コミックのホンマル、遂に映画化 (点数 60点)


©2014ヨネダヨウコ・大洋図書/「どうしても触れたくない」製作委員会

本コミックの翻訳版は、米・英・仏・独・台湾・韓国でも発売された海外でも人気を博し、ました。

大手企業を「ゲイ」だという理由で解雇された嶋は、新会社出勤初日にエレベーターで酒臭い上司の外山と初対面。
嶋の苦手なタイプの外山を敬遠していたのですが、ぶっきらぼうながら優しい外山に惹かれてゆくのです。

ある日はじめて2人だけで飲みに行った時、外山が嶋にキスをする「なんか変ことしたくなるよ、お前」と言いながら。

ある日、外山の京都転勤が決まるのです。
嶋は、外山が居なくなっても、何事もなかったように仕事をこなしていきますが、外山が禁煙しはじめた時の煙草を自分の引き出しから見つけたとき、外山の思い出が一気によみがえり、同僚の小野田の言葉に後押しされ覚悟を決めます。

外山が部屋に帰ってくると着信があります。
久しぶりに話す二人はたいした会話もできずにいましたが外山が突然電話切り外にでると、嶋の姿が……。
涙ながらにやっと本心を口にする嶋。
「好きです。外山さんと一緒にいたくて」。
外山はそっと嶋をだきしめて、雪の中互いのぬくもりを感じ合い愛しあうのです。
「俺さぁ、雪ってきらいだったんだよな。いい思い出なかったし、ありがとな。」

こうして二人の新たな時が動きだすのです。

本作が男女の物語だったなら、普通のラブストーリーだったのでしょうが、BLだという点が幾重もの障害を生み出しています。
性差をこえた愛情があったっていい。
ただ、ルックスのいい男子に幻想を描いたBL映画に、次の一手が欲しいとも感じます。

■2014年日本映画/上映時間84分/監督:天野千尋/原作:ヨネダコウ/出演:米原幸佑、谷口賢志 ほか

オフィシャルサイト:http://www.doushitemo.com/

中野 豊

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